診療所における「ヒヤリハット対策」を考える

病院ではヒヤリハットに関する確認や会議は医療ミスを防ぐ重要なポイントとなっている。しかし、診療所(無床)ではこのような確認や会議が行われるケースは非常に少ない。日常小さなミスの共有が大きなミスや医療トラブルを防いでいることを理解する必要がある。

診療所ではその小さなミスの共有を意識しているケースが少なく、トラブルが発生してから「そんなことがあったの」とか「なんでもっと早く言わなかったの」などということが実際には非常に多い。

また病院クラスに比較して、勤務や日常の規則も緩いケースが多い。職員採用においても他の職種経験者も多く、医療という業務が他の会社における仕事と同様に考えていることも多く、失敗やミスに対しての怖さを知らない人材が多いことを認識しなければならない。

診療所における会議や業務委員会などは1ヶ月に1回程度は実施されているがその内容については業務連携や大きなトラブルについての話し合いはあるが、小さなミスの報告やそれに対する対処法などをみんなで話し合うことがあまりない。

今回の東日本大震災を機会にさまざまなトラブルに関する話をするように考えなければならない。

都市部にある内科系のAクリニックでは1か月に1回ミィーティングにてヒヤリハット事例を医師、看護師、事務員それぞれが事例を挙げお互いに問題が起こらないように確認をし問題が起こらないようにその対応を協議している。

ここでは会議でのヒヤリハット事例を挙げるので各診療所でもこのような議題を掲げ日常からあらゆるトラブルに対応できるよう検討することが必要である。

[ヒヤリハット事例]
・採血患者の採血内容のミス

・採血結果の取り間違い
・電子カルテ入力時の処方ミス
・レントゲン撮影時の部位準備ミス
・処方箋の渡し間違い
・診察時間の予約ミス
・検査センターの検査結果集配ミス
・検査予約の伝達ミス
・診療報酬明細書の渡し間違い

等などさまざまな細かいミスが発生している。またそのようなミスが1ヶ月間で1度もないことは開業して3年、1回もない。

小さなミスをお互いに共有することで次のミスを事前に防いでいく(減少させる)ことが職員出入りの多いクリニックでは特に重要でといえる。

「小さなミスはなくならない」ということをわかっていなければならない。放置することで大きなミス、医療トラブルへと繋がっていくのである。

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