55歳過ぎてからの開業 「事業計画」

以前の開業資金の目安は一般内科でリース等も入れて5,000万円以内で事業計画を立てるように考えた。銀行融資は3,000万から3,500万(運転資金6ヵ月も含む)それにリースで購入する機器が1,000万から1,500万である。最近は、事業資金総額が増える傾向が見られ、リースを除いて4,000万から5,000万になることが多くなった。

その理由は開業コンサルティングや内装業者等のマニュアルに沿った開業方法に頼り過ぎる点が挙げられる。要はお金を借りるのは医師でも、お金の使い道を考えるのを業者任せ過ぎるという傾向がある。わからないから知らないからで任せ過ぎると開業資金が増え借りられるだけ借りさせての開業となるケースが後をたたない。

ある程度年齢が若ければ、返済期間も長めに設定し、アルバイトをしてでも生活資金を稼ぐこともできるが、55歳を過ぎると返済期間も限られ、10年もすれば体力も落ちて事業外収入(アルバイト)を得ることが難しくなる。お金をかけたいけれどリスクを考えここまでにして、お金が出来たら再投資するという段階考えが基本となる。

夢を追い過ぎれば、苦しい60代を過ごすことになる。そうならないようにアドバイスをしてくれるコンサルタントや業者を利用しなければならない。そして現在は、コロナの影響により受診抑制傾向が強くなる内科は苦戦している。今後はこれまでのような受診をしなくなる可能性もある。そう考えれば、予算制の事業計画でここは我慢という考えが求められる。

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