これほど医療機関によって差があるのか?
新型コロナによる影響は、時間が経過するにつれ各医療機関の経営状況に大きな差が出ている事が、明らかになって来ている。立地やテレワークなどの予想もしなかった影響もあって先が読めない状況にある。第二派のような感じになっているが、その影響もどうなるか見えない。患者の医療機関への不安が、これほどになると考えても見なかった。
患者減が45%と50%ではもらえるお金が違う。一時的に50%を切った医療機関は持続化給付金や家賃の補助がもらえることだけで随分資金繰りを助けられている。そんな損得勘定もする。また、借入金残額の状況によっても余裕が変わる。開業して5年未満で影響を3割以上受けている場合は、どこまで経営が続けられるのか不安でいっぱいになっている。
一方、公的病院が、新型コロナの影響で産科を休む事になって急に利用者が増えた医療機関もある。マイナスばかりでなくプラスになるケースもあるのだから巡りあわせとは不思議なものだ。同じ診療科目でも異なるし、発熱患者対策でも患者の受け入れによって通院患者に変化が見られる。どう乗り越えるかは、院長の経営手腕になるが、コロナ次第の部分もあり簡単ではない。
様子を見ながらと考えるが、手立てが少ない。手立てが少ない中、何もしないでいると経営は悪化する。患者数に合ったスタッフ体制や診療時間の見直しも求められる。診療時間を短くすれば患者数は減少するが、所得を増やせる形で全てを見直したい。安定の中の対応が多かった医療機関は、初めて臨機応変の対応を迫られている。変化に弱い医療機関、今後の生き残りをかけて経営の再検討が必要である。