早期退職を防ぐための事前準備と面接のポイント(2/2)

経営・人材育成・接遇の課題を最短解決
医院経営総合戦略室

第23回
早期退職を防ぐための事前準備と面接のポイント(2/2)

◆面接時のポイント

口頭でどのような業務を経験したか確認してもどの程度の実力があるかは働いてみなければわかりません。採用されたいために少しの経験でも「できる」と答えることが多く、こういうことを防ぐには面接前に一定の内容について記入してもらう方法もあります。働く意欲や姿勢も確認したいところです。どういう人材を募集しているか、診療方針や業務内容についても理解してもらって面接することも重要です。(図1・2)

 

(図1)

 

(図2)

 

業務について事務は、受付、会計、レセコン操作、電子カルテ操作、レセ点検、総括、返戻処理等に分けて、看護師は、採血、注射、点滴、予防接種、心電図検査、血液検査等自院で使用する医療機器等の操作について、どの程度できるか具体的な確認が必要です。「できる」と「任せられる」ということは異なるのでできる限り正確に把握したいところです。
面接する体制も検討が必要になります。異なった角度から判断できるように必ず複数で面接することが大事です。一緒に働くスタッフとの面談も業務経験や相性等確認をする上でも必要で、診療所ではお互いの距離も近く、相性も勤務を続けられる重要な要素となります。雇用条件や就業ルール等の説明は、労務士やコンサルタントの活用も考えたほうがいいでしょう。
特に問題ないと考えて採用しても人は働いてみなければわかりません。できる人材だけを採用できる確率は低く、勤務開始すればフォローも重要になります。可能であれば少し余裕を持った人材確保も考えておきましょう。人が足りないから消去法等による採用方法を採ればミスマッチが多くなり、早期退職する確率は高くなります。早期退職させないためには雇用条件と共に就業環境を整備することで防げることがあることを理解しておく必要があります。

 

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